■CD78-Lの改造と取付方法           by JA1UQP

 

皆さんは私が使用している75/80mのアンテナはCD78-Lと思っているではないでしょうか。実はCD78-Lではありません。

1982年にJF1IST/藤原さんから頂いたもので、ベースはAFA-80という80mの2エレ八木の1本です。

したがって75/80mの切り換えボックスも自作です。

当時、CD78はありましたが、CD78-Lはまだ製品として発売されていませんでした。

私がこのアンテナを上げて、「75mでUQPが飛ばしてる!」という噂をクリエイト・デザイン社が聞きつけて?

CD78-Lが製品化されたものと思います。現在でもロータリー・ダイポールとしては飛び、ミミとも素晴らしく、26年前当時

Henry-2K(3-400Zx2)にこのアンテナの組み合わせで、JF1IST/藤原さん以外ほとんど敵なしでした。

今はお亡くなりになりましたが、JA5RH/森さんのうんKWにフルサイズGPにも劣りませんでした。

そして、26年経過した現在でも改良を重ねた結果、壊れる事もなく快調に動作しております。

 

さて、私が実際に行なったCD78-Lもどきの改良・改造すべき個所をご紹介します。

なお、写真1月19日に撮影したため、コイルのケースを空けてまで写真を撮ることまでは出来ませんでしたのでご了解ください。

この改造はLだけでなく、CD78にも共通点あります。多くのCD78・78Lのユーザーの参考になれば幸いです。

 

まず、最初に手がけたのがキャパシティーハットを外してエレメントを延長することでした。 (PIC1)

キャパシティーハットを固定しているビスが緩んで風車のように回転したり、取り付ける際、

水平にうまく取り付け出来なかったりみなさん経験はありませんか。雪が降れば積もりエレメントが曲がってしまいます。

さらに私は、台風シーズンにアンテナの上げ下ろしをしますので、このキャパシティーハットが

タワーに当たって曲がり実に邪魔でした。

CD78-L/CD78の場合、先端のエレメントの外径は10φで内径は8φです。内径8φに外径8φのパイプは入りませんから、

7.5φまたは7.9φのアルミパイプを使います。定尺は2000mm物で、カットして500mmを2本作ります。

最初のトライではどのくらい延ばせばいいのかが全く不明でした。そこでキャパシティーハットを取り外す前の周波数を計り、

次にキャパシティーハットを取り外して周波数がどの位変化したかを調べ

それを元にエレメントをどのくらい延ばせばいいのかを計算しました。

結果、CD78もLも370mmです。切断した500mmのパイプのうち170mmを先端の10φのエレメントに差込み

タッピングビスで固定します。

残り370mmが延長された事になり、細かい調整は一段上のエレメントのチューブクランプで行ないます。

 

また、一人で簡単に調整ができるようにと、CD78-Lを回転マストに取り付けるのではなく (PIC6)

回転マストに長さ700mmで50φのアルミパイプを取り付け、このパイプの上に載せるようにCD78-Lを取り付けています。

こうするとアンテナをシーソー式に回転させ、エレメント調整が一人でも簡単に行なうことができます。

この際、回転マスト側のUボルトを緩めれば75/80m切り換えボックスごと一体で回せますので、

ボックスからのリード線を外すことなく作業が出来ます。

それから引き上げた時、このパイプの上に載せてしまえばエレメントのバランスは取れているわけですからロープから

手を離しても大丈夫ゆっくりUボルトを締めることが可能です。

風の強い日などはあおられて回転マストへの取り付けに苦労しますよね。

ただし、シーソー式にすることによってコイルケースの水抜きの穴が横になりますので

水抜き用の穴を下側に開け直す必要がありますので注意してください。

 

現在の発売されているCD78/78-Lにはコロナ放電防止リングとして標準で付いていますが、古いタイプは改良が必要です。

雨の日など特に80mでパワーを入れるとインシュレーターが簡単に燃えてしまいます。

そこでインシュレーターなどに使用しているガラエポを1/4に割り、

Uボルトのかかっている個所の下に袴のように差し込む方法です。

これでマストプレートとエレメントの隙間を少しでも広く取ってやろうという方法です。

これによってインシュレーターが燃えることはなくなりました。

ただ、周波数が動きますので再調整が必要です。

このアイデア、CD社の友人に話したところCD社では「コロナ放電防止用リング」として採用されてしまいました。Hi

 

私はこのアンテナを約25年使用しています。約3年前ですが急にSWRが悪くなりコイルの部分を下ろしてみると

コイルをエレメントにリベットで固定している個所が長年の振動で折れていました。

その時は銅線を磨いて半田付けの修理をしましたが

しばらくすると再びSWRが悪化し、再度下ろして点検したところ同じ個所が折れていました。

そこでコイルとケースの隙間にシリコンシーラントを上下左右、前部と後部の合計8個所でコイルを固定しました。

これもついでに両方とも同じように改良をしましたので、今後はこのようなトラブルはないと思います。

これは是非対策をされたほうがいいでしょう。

 

私は台風シーズンにはアンテナを上げ下ろしするため、動滑車を使っています。

動滑車の利点は引く力が半分で済むという事です。

しかし、アンテナをロープに固定する個所は中心のマストクランプ部になりますので、

もう一ヶ所ロープをオフセットした位置に固定しなければ垂直にエレメントをした時にバランスが取れません。

しかし、固定してしまうと動滑車も一緒に上下しますのでロープをエレメントに固定できません。

そこで、登山で使用するカナビラのような金具がいります。

私は、CD78-Lのエレメントにマストクランプから約1.5m離れた位置に金具でカナビラを取り付けて

ロープがこの中を通るようにしています。アンテナを滑車の位置まで引き上げたらロープをカナビラから外します。

カナビラを取り付ける位置はできるだけマストクランプに近いほうがいいのですが

あまり近すぎるとオフセットした意味がなくバランスを崩してしまいます。

1.5〜2mが適当ではないかと思います。

ステンレス製のカナビラはホームセンターなどで、1,000円程度で手に入ります。 (PIC2)

 

また、タワーが末広がりになっていますので、回転マストに滑車をつけるとロープがタワーに当たったり、

上げ下ろしにアンテナがタワーに接触してしまうので、マストから700mm、50Φの鉄パイプを取り付け、

500mm外側へ出し、更に重量に耐えるために8mmのワイヤーで吊っています。

かなりのモーメントがかかりますので、500mmが限度かなと思います。

ちなみにパイプにぶらさがってみましたが、びくともしません。

この鉄パイプの先端に固定滑車を取り付け、鉄パイプの適当な位置にロープの端をくくりつけて動滑車をつけます。

(PIC5)

 

エレメントステ―ですが、CD78は不要と思いますが、CD78-Lには是非取り付けたほうが安心できます。

シーソー式にした場合、マストクランプにかなりの荷重がかかりますし、への字型に変形してしまいます。

取る位置は中心からそれぞれ5〜6m離れた位置、割と太いエレメントにデベロープで吊っています。

マスト側はターンバックルで絞めますが、あまり強く張っていません。 (PIC4)

 

私のアンテナは切り換えボックスが75mと80mの2チャンネルで、CD社のように4チャンネルではありません。

80mは3505KHzに、また、75mは両方に出れるように3785KHzに合わせています。

SWRは、3750KHzで1.7、3785KHzで1.1、3805KHzで1.3です。SWRが1.5以下の周波数帯域は51KHzです。

80mの方はSWRが少し高めですが、SWRカーブはブロードで3550KHzくらいまでは使用可能です。

2007年11月に3564KHzに信じられないほど高い周波数に出た3X5Aも問題なくQSO出来ました。 

(PIC3)

Cハット撤去t.jpg エレメントステーs.jpg
キャパシティハット 取り外し状態 (PIC1) エレメントステー (PIC4)
カナビラ取付金具t.jpg 滑車取付用パイプs.jpg
カラビナ取り付け金具 (PIC2) 滑車取り付け用パイプ (PIC5)
上からs.jpg 下からs.jpg
給電部の上からの様子 (PIC3) CD78L取付ブーム全体 下からの様子(PIC6)

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